2011年10月14日金曜日

オリンパス社長解任 「独断専横な経営」「一刻の猶予もない」と菊川会長が説明

オリンパスは14日午前に開いた取締役会で、マイケル・ウッドフォード社長を同日付で解任し、取締役に降格させたと発表した。社長は菊川剛会長が兼任する。同社は「ウッドフォード氏と他の経営陣で経営の方向性で大きな隔たりが生じた」と説明。生え抜きの外国人社長として注目を集めたウッドフォード氏だが、わずか半年での退任となった。
 同日午前、都内で記者会見した菊川剛会長は「独断専横な経営手法が組織に混乱を与えた。彼の素質を見抜けなかった私に任命責任がある。忸怩(じくじ)たる思いだが、一刻の猶予もないと判断した」と解任の理由を説明した。
 菊川会長らによると、ウッドフォード氏は事業ごとの担当役員ではなく現場へ直接指示することが多く、混乱が生じていたという。また、コスト削減をめぐる方向性などでも意見の相違があったほか、4月の就任以降、ウッドフォード氏が日本国内に滞在して経営の指揮をとったのは全営業日の約4割程度だったことも現場の不信感を招いていたという。
 同日午前9時からの取締役会には社外取締役を含めた15人中13人が出席。利害関係者のウッドフォード氏を除いた議決の結果、12人全員一致で解任が決まった。ウッドフォード氏は英国出身。オリンパスの欧州法人社長からの抜てきだった。

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