2011年4月20日水曜日

ベーブルースも泊まった旧「山陽ホテル」 下関の跡地にモニュメント















国内初のステーションホテルとして開業した山口県下関市の旧「山陽ホテル」跡地に、往時の面影をしのばせるモニュメントが設置された。
 旧山陽ホテルは明治35年、山陽鉄道の旧下関駅近くで開業。鉄道省が大正13年に建て替え、政官財界の要人のほか、ベーブ・ルースやヘレン・ケラーらが利用し、名門ホテルとして名をはせた。駅の移転に伴って昭和17年に廃業し、耐震性に問題があるため今年3月に解体された。
 戦前の「国際都市・下関」の繁栄ぶりを象徴する大正モダン建築だっただけに解体を惜しむ声は多く、現在の所有者であるJR西日本が歴史を形に残そうとモニュメントを製作し、同市に寄贈した。
 建物の外壁に使われていたれんがタイルや、最上部に施されていた唐草文様のレリーフなどを再利用。ホテルの歴史や昭和初期の旧下関駅周辺を紹介した説明板も取り付けられている。
 JR西日本広島支社は「海外との往来の拠点としても栄えた街の象徴としての歴史的意義を後世に伝えたい」としている。

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